本ウェブサイトでは、JavaScriptおよびスタイルシートを使用しております。
お客さまがご使用のブラウザではスタイルが未適応のため、本来とは異なった表示になっておりますが、情報は問題なくご利用いただけます。
リスク負担者が投資などのリスクテイク(リスク負担)を行う際に、最大どの程度までのリスクを取ることが出来るのかを表す尺度のことである。例えば、5年から20年先などの投資期間において、一定の確率の下で許容し得る損失額などをいう。企業年金のリスク許容度は、成熟度、資産の積立水準といった企業年金サイドの要因と掛金を拠出する母体企業(設立企業)の掛金負担能力やリスクテイクの意思などの要因により複合的に決まるので、ALM分析によるシミュレーション等を行いながら総合的に判断される。
なお、現代投資理論では、R(確率変数)をあるポートフォリオの収益率としたときに、ある投資家のリスク回避度を表す定数 λ(ラムダ)(リスク許容度を表す定数の逆数)を用いて、
u(R)=E(R)ー λ・σ(R)2
u(R):効用、 E(R):Rの期待値、 σ (R)2:Rの分散
が得られる。この式は、投資家がより大きなリスクを負担する場合、効用を維持するため、より大きな期待収益率を要求することを示している( σ(R)2 が1増加した場合、 E(R)の増加分としてλを要求)。