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分散は、期待値からの隔たり(乖離)あるいは期待値の回りの散らばりの程度を表す尺度で、投資リスクを測定する統計量の一つである。分散は、全ての可能な収益率とその期待値からの差の2乗を、それぞれの発生確率を乗じて合計したものとして求められる。過去の収益率を使って分散を計算する場合は、平均値との差の2乗を平均したものとして計算できる(この値の平方根が標準偏差である)。
例えば20年間の単年度の株式収益率から分散を計算する場合、(1)まず20年間の平均収益率を求める。(2)次に各年度の収益率と平均収益率との差を計算し、(3)その差を2乗する。(4)20個の各年度の平均収益率との差の2乗を合計し20で割ることで求めることができる。
分散の単位は、%表示の値の2乗であり無名数である。散らばりの大きさを比較することはできるが、平均収益率(期待収益率)からのブレが何%程度なのかを把握することはできない。このため、平均収益率(期待収益率)と単位を揃えて比較する場合、分散の平方根として求めた標準偏差により、平均収益率(期待収益率)からのブレ度合いを把握する。